もの忘れ/認知症

認知症は早期に発見し、早期に正しい対策に取り組めば、”予防することも、改善することも、進行を遅らせることも可能”です。
これは、これまで多くのMCI軽度認知障害や認知症の方と、予防から治療までをいっしょに取り組んできた当院だからお伝えすることができます。

今の認知症治療は基本的には4種類の抗認知症薬(アリセプト、メマリー、レミニール、リバスタッチ)を投与するといったガイドラインにそった、ある意味画一的な治療がされています。
しかし、MCI軽度認知障害、認知症の予防・治療には、薬だけではなく、日常生活である生活習慣(食事、運動、脳トレ)の改善も不可欠です。

当院ではガイドラインに沿いながらも、来院された方の症状や状況に応じて、お薬だけではなく、同時に生活習慣も改善する方法も取り入れ、

『その人に合った治療メニュー』を組む、個別化(オーダーメード)の治療

を提供しています。

物忘れなどが気になって当院に来院される方は皆さん、「認知症になったのではないか」「これからどうなるのか」と不安でいっぱいです。
当院はそのような方やご家族の心に寄り添い、安心感の中でいっしょに認知症予防、治療を進めていきます。

このような方は悩まずに、まずはご相談ください
  • 物の名前が思い出せなくなった
  • しまい忘れや置き忘れが多くなった
  • 何をする意欲も無くなってきた
  • 物事を判断したり理解したりする力が衰えてきた
  • 財布やクレジットカードなど、大切な物をよく失くすようになった
  • 時間や場所の感覚が不確かになってきた
  • 何度も同じことを言ったり、聞いたりする
  • 慣れている場所なのに、道に迷った
  • 薬の管理ができなくなった
  • 以前好きだったことや、趣味に対する興味が薄れた
  • 鍋を焦がしたり、水道を閉め忘れたりが目立つようになった
  • 料理のレパートリーが極端に減り、同じ料理ばかり作るようになった
  • 人柄が変わったように感じられる
  • 財布を盗まれたと言って騒ぐことがある
  • 映画やドラマの内容を理解できない、ストーリーを追えなくなった
  • など
MCI軽度認知障害について

《MCI軽度認知障害とは》
近年、メディア等で、アルツハイマー型認知症などの前段階の状態として「軽度認知障害(MCI/ Mild Cognitive Impairment)」という用語がよく使われるようになっています。
「認知症は早期発見、早期治療で予防できる」という認識が広がってきていることを受け、予防開始が必要となる認知症の超初期の特徴を示す状態としてMCI軽度認知障害が注目されています。

最近の厚生労働省の認知症の現状についての発表のなかでは、認知症とその予備群とされるMCI軽度認知障害の人口は862万人と予測されています。これは65歳以上の4人に1人が認知症もしくは、MCI軽度認知障害であるということを示しています。

《MCI軽度認知障害でも正常に回復する可能性がある》
MCI軽度認知障害は、「認知症ではないが、正常(健常)ではない」という状態で、このままの状態で何も対策を講じなければ「数年後には認知症に移行する可能性がある」といわれています。

2017年6月に発表された国立長寿医療研究センターの研究でMCI軽度認知障害の高齢者を4年間追跡調査した結果では、MCI軽度認知障害をそのまま放っておくと認知機能の低下が進み約14%が認知症に進んだ一方で、仮にMCI軽度認知障害になったとしても、なんらかの対策を講じれば約46%が健常相当に回復する可能性も伝えています。

ですから、認知症の予防対策として、まずは「あれ?いつもと何かちがうな」と感じたら医療機関を受診し、MCI軽度認知障害の早期発見・早期診断をうけることが重要です。

《MCI軽度認知障害の診断》
現段階ではMCI軽度認知障害の診断方法は確立されておらず、認知症専門医でも正しい判断が難しいケースが生じる場合もあります。当院では、これまで数多くのMCI軽度認知障害の診断を行ってきた経験を活かし、全人的にその方の様子や状態を問診や検査等により把握し、総合的に判断します。

当院でMCI軽度認知障害、認知症の診断時に実施する検査

1.問診
ご本人のもの忘れなどの気になる症状の把握。これまでの生活や現在のご様子の把握。ご本人だけでなく、可能であればご家族からもお話を伺い、全人的にご本人の状態を確認します。

2.認知機能検査
「MMSE (Mini Mental State Examination)」「改訂長谷川式簡易知能評価スケール」など

3.脳画像検査
MRI検査…脳の萎縮状態を確認
脳血流シンチグラフィ(SPECT)…脳の血流状態を確認

4.血液検査
認知症リスクを高める要因(疾病)有無の確認、認知症発症時に変化する血液数値の確認

《認知症と軽度認知障害(MCI)の違い》
厚生労働省は、MCI軽度認知障害の特徴を下記のように定めています。

・ほかの同年代の人に比べて、もの忘れの程度が強い
・もの忘れが多いという自覚がある
・日常生活にはそれほど大きな支障はきたしていない
・もの忘れがなくても、認知機能の障害(失語・失認・失行・実行機能障害)が1つある
(資料:厚生労働省 みんなのメンタルヘルスより)

《MCI軽度認知障害なら認トレ®で改善》
MCI軽度認知障害と診断されても、必ずしも将来認知症になるわけではありません。先述の国立長寿医療研究センターの研究結果では、MCIの高齢者の4年間追跡調査結果では約46%は正常に戻ったという数値もでています。

MCI軽度認知障害と診断されても生活習慣などを改善することで、認知症への進行を防いだり、発症を遅らせたりできることがわかってきています。
当院では、認知症は生活習慣病の終着駅だという認識のもと、認知症予防トレーニング『認トレ®』を推奨しています。くわしくはこちら

MCI軽度認知障害をできる限り早期に発見して、食習慣を見直したり、運動習慣で脳の血流状態の向上や脳神経細胞の強化を図ったり、記憶力や判断力などの認知機能の活性化を図るような脳トレに積極的に取り組みましょう。ただ、当院のこれまでの経験から「どれかひとつ」だけでは認知症予防の実現は難しいのが現状です。
食事も運動も脳トレも、全て楽しく、積極的に取り組むことが認知症を予防するうえで大変重要です。

《MCI軽度認知障害の治療と認知症予防》
当院で行っているMCI軽度認知障害の治療と認知症予防対策を紹介します。

=お薬による治療=
ご本人の状態に合わせて、少量の抗認知症薬や血流改善剤を服用いただきます。

=食事による治療=
認知症リスクを高める糖質を抑え、タンパク質を十分にとる食事。また、血管強化、脳エネルギーを補給するような食事の指導を行います。軽度認知障害(MCI)、認知症の改善には、次のような食品を推奨しています。
たまご
ハイカカオチョコレート
さば、ぶり、さんま等の青魚
アマニ油、エゴマ油等
アーモンド、くるみ等のナッツ類 など

=カラダのトレーニングによる治療=
継続的な有酸素運動をお勧めしています。有酸素運動とは、軽く息があがるくらいの状態を保つ運動で、長い時間継続することが可能なのが特徴です。有酸素運動が軽度認知障害(MCI)改善に効果的だということはすでに研究で証明されています。有酸素運動には次のようなものがあります。

認トレ®(くわしくはこちら
ウォーキング
スロージョギング
水泳
ヨガ

=アタマのトレーニングによる治療=
認知機能の改善・維持を図るためには、毎日短時間(10分~15分)でもアタマを使う、考えることが大切です。少し考える程度で楽しめるレベルの課題を行うと効果的です。

音読・書き写し
頭をつかうゲーム(パズル、麻雀、オセロ、将棋など)
小学~中学レベルの学習ドリル