<ゆるダラ薬膳&養生>のどに異物感、つまった感じ

ライター:YOSHIE(国際中医薬膳師/漢方カウンセラー)

「食べ物は普通に飲み込めるのに、のどの下に何かつまっている感じがする」とうい症状があります。当院の心療内科にもこのような症状で来院される方は少なくありません。

のどの下に異物感があったり、のどや胸のあたりがつかえた感じがする、といった症状は中医学では「梅核気(ばいかくき)」といいます。梅の種(核)がのどにつまっているような感覚がすることからそう名付けられたそうです。

「梅核気」は、中医学でいうところの“気滞(きたい)”によって起こります。気滞とは、気が滞る、巡りが悪い状態です。

気滞が起こる一番の要因は、ストレスです。ストレスで気を流す機能(肝の疏泄機能)がうまく働かなくなり、それによって気が流れずに滞ってしまいます。そして、のどや胸にその気が滞った状態(実際には何もない、見えない)を「梅核気」「のど・胸のつまり」として感じるのです。

ストレスは、恋人や家族との問題、職場の人間関係、仕事の負荷やプレッシャー、寝不足など、その人にとって様々です。その人にとって、ストレスが強く、また長く続くと、気を流す機能の働きが悪くなります。

まず、ストレスをストレスと認識することが大切。そして、自分に合ったストレスをうまく軽減させる方法、感じない方法を考えてみてください。ヒントは自分が「楽しい」と感じられることがストレスを解消させる方法になることが多いです。また、手軽に“気を流す”ための、ゆるダラ薬膳&養生を試してみましょう。

解消のポイント

気滞には、気を流す作用(理気作用)がある食材を食べたり、養生を行おう!

ゆるダラ薬膳
ジャスミン茶を飲む
ジャスミン茶は気の滞りを解消する一番手軽な薬膳茶。今はコンビニでも手軽に入手できる!
みかんを食べる
みかんなどの柑橘類も気の流れを良くする食材。食べるのはもちろん、みかんの皮も実は漢方食材。皮を綺麗に洗って干したものを「陳皮」と言い、漢方では気を流す作用(理気作用)のある食薬として有名。お茶や紅茶などに入れて飲んでみよう!
「しそ」や「らっきょう」を食べる
しそや、らっきょうなどの香味菜も気の滞りを解消するのに効果的な食材。
ゆるダラ養生
柑橘系の皮やアロマオイルを部屋や寝室に置いたり、お風呂に浮かべて入る
深呼吸をする(できれば緑があるところで)
思いっきり身体を伸ばすストレッチをする
YOSHIE体験記

私はこの「のどに梅の種」症状にずい分悩まされた。私の場合は梅の種どころか、大きめのビー玉がのど下に詰まっている感覚が常にあった。時には、のど全体を押し潰されるような圧迫感を感じることもしばしば。特に話をしようとするとその圧迫感が強くなり、私の絞り出すような声に、聞いている方も苦しそうな表情になることも数えられないくらいあった。

あまりの違和感に本当に何か詰まっているのかと思い、耳鼻咽喉科へ行き、鼻からカメラを入れてのどの奥を診察してもらったこともある。その時の医師には「何も詰まっていない、大丈夫」と言われ、診察が終了。この時に「ストレスからくる梅核気だよ」と診断してくれていたらもっと気持ち的に楽だったのにと・・・。

梅核気は、何かに集中したり、楽しいことをしているとその存在がなくなる。私の場合、(お勧めはしないが)お酒を飲むとテキメンにその存在はなくなっていた。今思うと、寝不足が続く、プレッシャーがかかる、言いたいことがあるのに言えない、梅核気を気にする、といったときに強く感じていた。

私は深呼吸をして思い切り息を吐き出したり、買い物や会食など自分が楽しいと思う予定を積極的に入れたりして「梅核気」を感じない、出現させない工夫をしていた。ただ、「梅核気」があるときは基本的に気分が沈んでいるので、気持ちを持ち上げるのが大変・・・という別のしんどさがあったかも・・・。